2008年06月04日
第30回 ~医療が必要な子どもたち~
診断と投薬が主な医療の役割とお話ししました。
ではどのようなケースが医療機関で診断を受ける必要があるかについては様々な意見があると思われます。現在の日本小児神経学会などの各種学会の見解などをまとめてみます。
1 発達診断
(1)自閉度が高く社会的自立に困難をきたす可能性が高い広汎性発達障害
(2)不注意、多動や衝動性のために服薬の必要があると思われるADHD
と言うことになるかと思います。次回もう少し具体的にお話しいたします。
2 2次的な症状
(1)腹痛・頭痛・嘔吐などの心身症様症状
(2)摂食障害
(3)夜尿症といった排泄の
(4)入眠困難や昼夜逆転などの睡眠の問題
(5)著しい不安や強迫症状といった神経症 など
以上は、医療機関が対応することで改善が期待できるかと思われます。
3 その他
(1)不登校
(2)ひきこもり
(3)非行や触法行為
これらは、年齢にもよりますが、福祉・教育・司法的対応になってきます。
ただ、いずれもその子どもの生活している場で子どもの思いに共感しながら支えていくことが、診断、検査や服薬より効果が高いことは臨床的にもよく経験します。子どもの心や身体や環境も含めて関係機関が連携しトータルで見ていく全人的医療が、現在の子どもの医療の大きな流れになっています。
次回は教育機関から医療機関に紹介するにあたっての注意点についてお話ししたいと思います。
(2008/6/1びぃめ~る62号 小児神経科医 宇野正章)
ではどのようなケースが医療機関で診断を受ける必要があるかについては様々な意見があると思われます。現在の日本小児神経学会などの各種学会の見解などをまとめてみます。
1 発達診断
(1)自閉度が高く社会的自立に困難をきたす可能性が高い広汎性発達障害
(2)不注意、多動や衝動性のために服薬の必要があると思われるADHD
と言うことになるかと思います。次回もう少し具体的にお話しいたします。
2 2次的な症状
(1)腹痛・頭痛・嘔吐などの心身症様症状
(2)摂食障害
(3)夜尿症といった排泄の
(4)入眠困難や昼夜逆転などの睡眠の問題
(5)著しい不安や強迫症状といった神経症 など
以上は、医療機関が対応することで改善が期待できるかと思われます。
3 その他
(1)不登校
(2)ひきこもり
(3)非行や触法行為
これらは、年齢にもよりますが、福祉・教育・司法的対応になってきます。
ただ、いずれもその子どもの生活している場で子どもの思いに共感しながら支えていくことが、診断、検査や服薬より効果が高いことは臨床的にもよく経験します。子どもの心や身体や環境も含めて関係機関が連携しトータルで見ていく全人的医療が、現在の子どもの医療の大きな流れになっています。
次回は教育機関から医療機関に紹介するにあたっての注意点についてお話ししたいと思います。
(2008/6/1びぃめ~る62号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第29回 特別支援教育における医療の役割について~はじめに~
医学では、その人が属する家庭や集団(子どもであれば学校など、大人であれば職場など)において働いたり人とつきあったりといった健康な生活ができない、あるいはできない可能性が高い場合に障がいと診断します。発達障がいも同じような基準で診断されます。通常学級に在籍していて、誰しもが多少は持っている特徴が際だっているため、集団に適応できていないあるいは自立に必要な経験を積むことができない可能性が高い場合に障がいと判断します。具体的には、幼稚園や小学校で、活動に参加できなかったり、学習、運動や生活習慣が身につきにくく、後に不登校、引きこもり、抑うつや反社会的行動などといった問題を生じる可能性が高い子ども達です。
もちろん昔からいた子どもたちで、以前は、地域や公教育の中で現在よりはるかに高率に自立を成し遂げていたはずです。今日、日本では、100万人以上の人たちが引きこもり、不登校は増え続けており、さらにその不登校や引きこもりの半数が発達障がいではないかといわれています。このことから、発達障がいの基本的な治療が、医学的なものではなく、家庭、保育・教育現場を中心とした地域のあり方を見直すことが重要で、地域での子育て支援が大切であることを示していると思われます。決して病院で診断を受けお薬を飲むことだけが治療ではないのです。 (2007/12/1びぃめ~る59号 小児神経科医 宇野正章)
もちろん昔からいた子どもたちで、以前は、地域や公教育の中で現在よりはるかに高率に自立を成し遂げていたはずです。今日、日本では、100万人以上の人たちが引きこもり、不登校は増え続けており、さらにその不登校や引きこもりの半数が発達障がいではないかといわれています。このことから、発達障がいの基本的な治療が、医学的なものではなく、家庭、保育・教育現場を中心とした地域のあり方を見直すことが重要で、地域での子育て支援が大切であることを示していると思われます。決して病院で診断を受けお薬を飲むことだけが治療ではないのです。 (2007/12/1びぃめ~る59号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第28回個別の指導計画について
特別支援教育における最も重要なキーとなる個別の指導計画についてお話しします。
文科省の定義では、「個別の指導計画とは,学校の教育課程や指導計画を児童生徒一人一人の教育的ニーズに対応して,個々に応じた指導目標や指導内容・方法を記述したもの」ということになります。イメージとしては、医療におけるカルテと考えていただくとわかりやすいと思います。カルテは、病気をお持ちの患者さんの不安や願いといった思い、医師の診察や検査から得られたデータ、そして治療計画と治療の効果について文章化されたものです。そして、主治医が変ったり患者さんが転院された場合も基本的には引き継がれていくものです。
教育においても、保護者の方の願い、子どもさんの発達検査などのデータ、指導の手だてとその効果を個別の指導計画に記載するものです。担任の先生が変ったり進学しても、教育と保護者の方が共通理解ができ、学校間で引き継ぐための資料にもなるものです。最終的には、社会的自立の困難な子どもさん達の課題を克服するための教育のカルテといってもいいでしょう。 (2007/10/1びぃめ~る58号 小児神経科医 宇野正章)
文科省の定義では、「個別の指導計画とは,学校の教育課程や指導計画を児童生徒一人一人の教育的ニーズに対応して,個々に応じた指導目標や指導内容・方法を記述したもの」ということになります。イメージとしては、医療におけるカルテと考えていただくとわかりやすいと思います。カルテは、病気をお持ちの患者さんの不安や願いといった思い、医師の診察や検査から得られたデータ、そして治療計画と治療の効果について文章化されたものです。そして、主治医が変ったり患者さんが転院された場合も基本的には引き継がれていくものです。
教育においても、保護者の方の願い、子どもさんの発達検査などのデータ、指導の手だてとその効果を個別の指導計画に記載するものです。担任の先生が変ったり進学しても、教育と保護者の方が共通理解ができ、学校間で引き継ぐための資料にもなるものです。最終的には、社会的自立の困難な子どもさん達の課題を克服するための教育のカルテといってもいいでしょう。 (2007/10/1びぃめ~る58号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第27回特別支援教育における地域・学校間格差について
特別支援教育の対象となる子どもが占める割合は、地域により本来大きな違いはないにもかかわらず、地域間・学校間・学校内(クラス間)の対応の格差が顕著に認められます。この原因について考えてみますと、ハードだけでなくソフト面の問題も大きく影響をしているようです。
このことについて、学校・地域レベルで考えてみますと、
学校レベルでは、
(1)生徒数に対する先生の数の問題
(2)先生の情熱
(3)先生の技術的な問題
などですが、さまざまな学校の状態を見ていますと、とりわけ校長先生の資質によるところが大きいと思われます。
地域としては、
(1)人と人のかかわりの希薄さなどといった地域社会のありかた
(2)福祉、保健および教育行政のスタンス
と言ったところでしょうが、進んでいる地域では、行政のトップが特別支援教育に理解があり、中心となる専門家が行政の中心にいて、子どもを地域で支えるシステムが構築されています。
いずれにせよ、『専門性・情熱・トップの理解』がある県・市町・学校は実績を上げていると言えます。保護者や現場の先生たちの意識は高まってきていますし、専門性の高い先生の数も充実してきた現状から、つきつめていえば、地域間・学校間格差は行政のトップ、学校内格差は校長先生のあり方にかかっているといっても過言ではありません。地域の人たちがそれぞれの立場で自分たちの問題と考え行動することだけではなく、困っている子ども・担任・学校・地域を支える仕組みやルールをつくるには、滋賀県の各組織のトップの方達のあり方が問われているといえるでしょう。 (2007/8/1びぃめ~る57号 小児神経科医 宇野正章)
このことについて、学校・地域レベルで考えてみますと、
学校レベルでは、
(1)生徒数に対する先生の数の問題
(2)先生の情熱
(3)先生の技術的な問題
などですが、さまざまな学校の状態を見ていますと、とりわけ校長先生の資質によるところが大きいと思われます。
地域としては、
(1)人と人のかかわりの希薄さなどといった地域社会のありかた
(2)福祉、保健および教育行政のスタンス
と言ったところでしょうが、進んでいる地域では、行政のトップが特別支援教育に理解があり、中心となる専門家が行政の中心にいて、子どもを地域で支えるシステムが構築されています。
いずれにせよ、『専門性・情熱・トップの理解』がある県・市町・学校は実績を上げていると言えます。保護者や現場の先生たちの意識は高まってきていますし、専門性の高い先生の数も充実してきた現状から、つきつめていえば、地域間・学校間格差は行政のトップ、学校内格差は校長先生のあり方にかかっているといっても過言ではありません。地域の人たちがそれぞれの立場で自分たちの問題と考え行動することだけではなく、困っている子ども・担任・学校・地域を支える仕組みやルールをつくるには、滋賀県の各組織のトップの方達のあり方が問われているといえるでしょう。 (2007/8/1びぃめ~る57号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第26回 今年から始まる特別支援教育
文部科学省の定義では、「特別支援教育」とは、障害のある子どもの自立や社会参加に向けた主体的な取り組みを支援するという視点に立ち、一人ひとりの教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上のしんどさを改善するため、適切な指導や必要な支援を行うことです。つまりLD、ADHD、高機能自閉症やアスペルガー障害をはじめとした学習、運動、集団行動や対人関係が苦手といった子どもたちへの対応が通常学級を中心として始まるということです。
具体的には、すべての学校に中心となる特別支援教育コーディネータという先生がいて、課題のある子どもさんの対応を校内委員会で検討し、専門の臨床心理士などの助言を得ながら、学校での具体的な手だてを保護者とともに考え実行し検証することです。滋賀県内のすべての小・中学校はこの体制がスタートしましたが、地域・学校間格差が大きいのが現状です。そのあたりについては次回お話ししたいと思います。 (2007/6/1びぃめ~る56号 小児神経科医 宇野正章)
具体的には、すべての学校に中心となる特別支援教育コーディネータという先生がいて、課題のある子どもさんの対応を校内委員会で検討し、専門の臨床心理士などの助言を得ながら、学校での具体的な手だてを保護者とともに考え実行し検証することです。滋賀県内のすべての小・中学校はこの体制がスタートしましたが、地域・学校間格差が大きいのが現状です。そのあたりについては次回お話ししたいと思います。 (2007/6/1びぃめ~る56号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第25回 インリアルアプローチについて
ことばの教室などでよく用いられるコミュニケーションの遅れのある子どもさんに対する治療的アプローチの方法の1つです。私たち大人にとっても有効なコミュニケーションスキルとして示唆に富んだ方法でもあります。以下簡単に箇条書きでご紹介します。
1インリアルによる指導の目的と方法
1)子どものコミュニケーション力をつけていくための具体的なことばの指導
2)子どもの心を開き、現在もっている力を十分に発揮させる手助けをする指導者を育て、また、その質を高めること
2大人の基本姿勢:SOUL
1)silence:子どもを静かに見守る
2)observation:子どもの興味や遊び方を観察する
3)understanding:子どもの気持ちや発達のレベルを理解する
4)listening:子どもの言葉に耳を傾ける
3発達段階に応じた基本的な反応の仕方
1)ミラリング:子どもの行動をそのまま真似る
2)モニタリング:子どもの音声や言葉をそのまま真似る
3)パラレルトーク:子どもの行動や気持ちを言語化する
4)セルフトーク:大人自身の行動や気持ちを言語化する
5)リフレクティング:子どもの言い間違いを正しく言って聞かせる
6)エキスパンション:子どもの言葉を意味的・文法的に広げて返す
7)モデリング:子どもの話題に沿いながら言葉の使い方や対話の進め方についてモデルを示す。
詳しくお知りになりたい場合は、http://www.mdd-forum.net/training01.htmlを参考にしていただければと思います。
次回からは、平成19年度から始まる滋賀県の特別支援教育の現状と課題についてお話ししたいと思います。 (2007/4/1びぃめ~る55号 小児神経科医 宇野正章)
1インリアルによる指導の目的と方法
1)子どものコミュニケーション力をつけていくための具体的なことばの指導
2)子どもの心を開き、現在もっている力を十分に発揮させる手助けをする指導者を育て、また、その質を高めること
2大人の基本姿勢:SOUL
1)silence:子どもを静かに見守る
2)observation:子どもの興味や遊び方を観察する
3)understanding:子どもの気持ちや発達のレベルを理解する
4)listening:子どもの言葉に耳を傾ける
3発達段階に応じた基本的な反応の仕方
1)ミラリング:子どもの行動をそのまま真似る
2)モニタリング:子どもの音声や言葉をそのまま真似る
3)パラレルトーク:子どもの行動や気持ちを言語化する
4)セルフトーク:大人自身の行動や気持ちを言語化する
5)リフレクティング:子どもの言い間違いを正しく言って聞かせる
6)エキスパンション:子どもの言葉を意味的・文法的に広げて返す
7)モデリング:子どもの話題に沿いながら言葉の使い方や対話の進め方についてモデルを示す。
詳しくお知りになりたい場合は、http://www.mdd-forum.net/training01.htmlを参考にしていただければと思います。
次回からは、平成19年度から始まる滋賀県の特別支援教育の現状と課題についてお話ししたいと思います。 (2007/4/1びぃめ~る55号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第24回 行動療法における計画的無視について
行動療法の原則は、良いことに注目、悪いことは無視ですが、何でも無視すればいいと言うわけではありません。無視するには、以下の条件を満たした場合とされています。
(1)身体の不調の訴えではない。
(2)適切な指示と課題の設定や環境を調整してあげられている。
(3)問題行動が注目を集めるためのものである。
この3つがそろった場合に計画的無視を行います。
身体の不調の訴えは、発熱や嘔吐などの身体疾患が明らかな場合のことです。
適切な指示とは、何をすべきか一目でわかるように工夫をしてあげる。
課題の設定は、その子どもの能力を超えないものを出してあげる。
環境の調整は、気が散らないように、あるいは本人の好きな活動やものを管理してあげること。
注目集めの行動かどうかは、その行動が特定の人などがいるときに起こるもので、誰も見ていないあるいは人にわからないように密かにしているものでない行動。
以上が計画的無視の開始の条件です。無視を開始すると当然注目してもらおうと問題行動は一時的に増加しますが、そこを乗り切ることができれば減少していくという経過をとります。いずれにしろ、人は注目された行動が増え無視された行動は減っていきます。
次回は言葉をはぐくむインリアルという手法についてお話しします。 (2007/2/1びぃめ~る54号 小児神経科医 宇野正章)
(1)身体の不調の訴えではない。
(2)適切な指示と課題の設定や環境を調整してあげられている。
(3)問題行動が注目を集めるためのものである。
この3つがそろった場合に計画的無視を行います。
身体の不調の訴えは、発熱や嘔吐などの身体疾患が明らかな場合のことです。
適切な指示とは、何をすべきか一目でわかるように工夫をしてあげる。
課題の設定は、その子どもの能力を超えないものを出してあげる。
環境の調整は、気が散らないように、あるいは本人の好きな活動やものを管理してあげること。
注目集めの行動かどうかは、その行動が特定の人などがいるときに起こるもので、誰も見ていないあるいは人にわからないように密かにしているものでない行動。
以上が計画的無視の開始の条件です。無視を開始すると当然注目してもらおうと問題行動は一時的に増加しますが、そこを乗り切ることができれば減少していくという経過をとります。いずれにしろ、人は注目された行動が増え無視された行動は減っていきます。
次回は言葉をはぐくむインリアルという手法についてお話しします。 (2007/2/1びぃめ~る54号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第23回 行動療法について-2 ~ルールを作り運用する~
ルールを作る目的は2つあります。1つは「子どもをほめるため」、もう1つは「周囲の大人がどのように子どもと関わればよいかを明確にするため」です。以下のポイントが大切です。
○最初は簡単なもので、家族全員が理解できるものにします。
○望ましい行動がどういうものであるかをわかりやすく子どもに示す必要がありますから、書いて目につくところに貼っておきます。例えば、朝起きたら「おはよう」と言う、外から帰ったら手を洗う、最後に部屋を出る人が電気を消すなど。
○貼っておくだけでなく、チャンスがあれば言葉にして伝えます。
○ルールどおりに出来たら、その場でほめます。あるいはシールや小さなほうびを渡す、目標数たまったら大きなごほうびをあげるなど。
○指示に従わないときは、一定時間1人にさせる・減点するなどペナルティも決めておきましょう。
○叱るときの注意点
(1)その子自身ではなく、その子の「行動」を叱る。
(2)声を張り上げず、声のトーンを落とす。決してだらだらとは叱らない。
(3)(親が)立腹しているときには叱らない。
○子どもに接する態度
どんな状況でも毅然と温厚に子どもに接するように心がける。子どもの挑発にのらないように、親としての「威厳」を保つ。例えば、子どもと同じレベルで言い争いにならないように、叱った理由を説明するときは「ルールだから」以外は言わないなど。
○同じほめ方を続けない。良い行動を実況中継するのもほめることになります。例えば、子どもが手を洗ったら「手を洗ってきたのね」と言うなど。
○親の手に負えないときは、学校の先生などの助言を求めましょう。
行動療法は、子どもを枠にはめてほめることですから、最初は抵抗され症状が悪くなる場合がありますが、ルール通り運用しているうちに行動が改善されてくることが多いです。
次回は悪い行動を無視することの条件などのお話をさせていただきます。 (2006/10/1びぃめ~る52号 小児神経科医 宇野正章)
○最初は簡単なもので、家族全員が理解できるものにします。
○望ましい行動がどういうものであるかをわかりやすく子どもに示す必要がありますから、書いて目につくところに貼っておきます。例えば、朝起きたら「おはよう」と言う、外から帰ったら手を洗う、最後に部屋を出る人が電気を消すなど。
○貼っておくだけでなく、チャンスがあれば言葉にして伝えます。
○ルールどおりに出来たら、その場でほめます。あるいはシールや小さなほうびを渡す、目標数たまったら大きなごほうびをあげるなど。
○指示に従わないときは、一定時間1人にさせる・減点するなどペナルティも決めておきましょう。
○叱るときの注意点
(1)その子自身ではなく、その子の「行動」を叱る。
(2)声を張り上げず、声のトーンを落とす。決してだらだらとは叱らない。
(3)(親が)立腹しているときには叱らない。
○子どもに接する態度
どんな状況でも毅然と温厚に子どもに接するように心がける。子どもの挑発にのらないように、親としての「威厳」を保つ。例えば、子どもと同じレベルで言い争いにならないように、叱った理由を説明するときは「ルールだから」以外は言わないなど。
○同じほめ方を続けない。良い行動を実況中継するのもほめることになります。例えば、子どもが手を洗ったら「手を洗ってきたのね」と言うなど。
○親の手に負えないときは、学校の先生などの助言を求めましょう。
行動療法は、子どもを枠にはめてほめることですから、最初は抵抗され症状が悪くなる場合がありますが、ルール通り運用しているうちに行動が改善されてくることが多いです。
次回は悪い行動を無視することの条件などのお話をさせていただきます。 (2006/10/1びぃめ~る52号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第22回 行動療法について-1
軽度発達障害だけでなくすべての子どもの子育てにおいて、愛することや居場所を作ること、子どもの気持ちにより添うことが大切なのはいうまでもありません。ただしこの手法というのは、保育者の持って生まれた才能に関わる部分もあり、普遍化することは難しい部分があるのも事実です。少なくとも子どもが育つということは、人を愛することができ、社会で生きるすべや属する社会の文化を身につけさせてあげることです。その手法でわかりやすい子どもとの関わり方が行動療法です。これは保護者の方だけでなくすべての保育士や教師に身につけていただきたい方法です。大まかには以下の内容で構成されています。
1.家庭内ルールを作る。
2.軽度であれば不適切な行動は無視し、適切な行動をほめる。
3.適切な指示
-子供の注意を引き、名前を呼ぶ
-疑問形ではない指示を
-具体的に
-指示は短く、子供の発達段階に合わせ適切に
-因果関係を話し、最後までやりとおす
4.行動チャート
5.プリマックの随伴性
6.正の強化子/作業からのタイムアウト
7.報酬とコストの両方を取り入れたポイント/トークンシステム
8.レベルシステム
9.宿題の時間の設定
10.十代の子供との契約と交渉
次回からそれぞれについて順に説明したいと思います。 (2006/8/1びぃめ~る51号 小児神経科医 宇野正章)
1.家庭内ルールを作る。
2.軽度であれば不適切な行動は無視し、適切な行動をほめる。
3.適切な指示
-子供の注意を引き、名前を呼ぶ
-疑問形ではない指示を
-具体的に
-指示は短く、子供の発達段階に合わせ適切に
-因果関係を話し、最後までやりとおす
4.行動チャート
5.プリマックの随伴性
6.正の強化子/作業からのタイムアウト
7.報酬とコストの両方を取り入れたポイント/トークンシステム
8.レベルシステム
9.宿題の時間の設定
10.十代の子供との契約と交渉
次回からそれぞれについて順に説明したいと思います。 (2006/8/1びぃめ~る51号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第21回 趣味の大切さについて
一言で趣味といってもいろいろなものがあります。なぜ趣味が大切かについては、いろいろな意見があると思いますが、趣味によっては引きこもりの原因になったり、逆に就労の大きな動機になったりと様々影響があると考えられています。
自分の部屋で一人で、しかもお金もかからない趣味は、社会との接点を持つ必要性がないため、引きこもりの原因になる可能性があります。逆に、一人ではできない活動や外に出て行く必要があるものであれば、人と出会うことが増えて、社会性をはぐくむことや引きこもりを防ぐことが可能になるかもしれません。お金がかかる場合も、仕事でお金を貯めて趣味の活動をするといった働くの動機付けになり得るでしょう。また、遠くに出かける必要がある、お金がかかる、ということであれば、保護者の協力が必要ですから、行動療法的には、子どもが保護者の指示に従う動機の一つになり得るかもしれません。さらに保護者と共通の趣味ができると思春期に保護者から離れることが少なくなるといったことも効用として考えられます。
以上から、引きこもりを防ぐ安全な趣味としては、外に出かける、お金がかかる、親の協力が必要、親と共有できるものがいいでしょう。例としては、すぐに思いつきませんが、昆虫、つり、習い事(スポーツや各種教室)、スキーなどがいいかもしれません。他にもたくさんあると思います。なお、読書は、適度であればいいのですが、過度になるとやはり問題があります。前回までお話しさせていただいたメディアももちろん趣味の一つで、日本小児科医会ではメディア中毒の中に雑誌、漫画、本など紙媒体のものも含めていることを付け加えておきます。
次回は行動療法についてお話しさせていただきます。 (2006/6/1びぃめ~る50号 小児神経科医 宇野正章)
自分の部屋で一人で、しかもお金もかからない趣味は、社会との接点を持つ必要性がないため、引きこもりの原因になる可能性があります。逆に、一人ではできない活動や外に出て行く必要があるものであれば、人と出会うことが増えて、社会性をはぐくむことや引きこもりを防ぐことが可能になるかもしれません。お金がかかる場合も、仕事でお金を貯めて趣味の活動をするといった働くの動機付けになり得るでしょう。また、遠くに出かける必要がある、お金がかかる、ということであれば、保護者の協力が必要ですから、行動療法的には、子どもが保護者の指示に従う動機の一つになり得るかもしれません。さらに保護者と共通の趣味ができると思春期に保護者から離れることが少なくなるといったことも効用として考えられます。
以上から、引きこもりを防ぐ安全な趣味としては、外に出かける、お金がかかる、親の協力が必要、親と共有できるものがいいでしょう。例としては、すぐに思いつきませんが、昆虫、つり、習い事(スポーツや各種教室)、スキーなどがいいかもしれません。他にもたくさんあると思います。なお、読書は、適度であればいいのですが、過度になるとやはり問題があります。前回までお話しさせていただいたメディアももちろん趣味の一つで、日本小児科医会ではメディア中毒の中に雑誌、漫画、本など紙媒体のものも含めていることを付け加えておきます。
次回は行動療法についてお話しさせていただきます。 (2006/6/1びぃめ~る50号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第20回 子どもの発達とメディアについて(4)
~メディア中毒にならないために~
メディア中毒になっている人への対策として海外では以下のことが推奨されています。
(1)テレビ日誌をつける:意外にテレビなどメディアを利用している生活に気付くことができます。
(2)他のことをしてみる:メディア以外の他の活動リストを作ると、いろいろ他にできることがあることがわかります。
(3)思い切って消す:意外につまらなくても見てしまうのがメディアです。
(4)限度を設ける:制限時間を設けるのですが、親の命令よりタイマーのほうが有効なことが多いようです。
(5)チャンネルを遮断する:海外では、Vチップというものを利用して、勝手にテレビを見られないようにするものがあります。
(6)番組を選んでから見る:毎週見る番組を決め、それ以外は見ないようにします。
(7)ビデオやDVDの活用:録画したものしか見ないようにすると、意外に見ないものですし、毎日の生活のスケジュールが立てやすいといったメリットがあります。
(8)禁断状態を設ける:少し乱暴ですが、テレビを離す、捨てる、など
メディアとの付き合い方の教育は、日本では海外に比べ少し遅れているようです。次回は、趣味の大切さについてお話したいと思います。 (2006/4/1びぃめ~る49号 小児神経科医 宇野正章)
メディア中毒になっている人への対策として海外では以下のことが推奨されています。
(1)テレビ日誌をつける:意外にテレビなどメディアを利用している生活に気付くことができます。
(2)他のことをしてみる:メディア以外の他の活動リストを作ると、いろいろ他にできることがあることがわかります。
(3)思い切って消す:意外につまらなくても見てしまうのがメディアです。
(4)限度を設ける:制限時間を設けるのですが、親の命令よりタイマーのほうが有効なことが多いようです。
(5)チャンネルを遮断する:海外では、Vチップというものを利用して、勝手にテレビを見られないようにするものがあります。
(6)番組を選んでから見る:毎週見る番組を決め、それ以外は見ないようにします。
(7)ビデオやDVDの活用:録画したものしか見ないようにすると、意外に見ないものですし、毎日の生活のスケジュールが立てやすいといったメリットがあります。
(8)禁断状態を設ける:少し乱暴ですが、テレビを離す、捨てる、など
メディアとの付き合い方の教育は、日本では海外に比べ少し遅れているようです。次回は、趣味の大切さについてお話したいと思います。 (2006/4/1びぃめ~る49号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第19回 子どもの発達とメディアについて(3)
~軽度発達障害児がなぜメディアにはまりやすいか~
軽度発達障害の子どもさんは、幼児期からメディアとの接触時間が長いことが知られていますが、その要因として以下のことが考えられるかと思います。
・集団の中に入ると他の子とトラブルになる、一緒に遊べない、周囲から変に思われる、恥ずかしいなど、他の子どもとうまく行動できないことで、保護者が外にでるのが億劫になる。
・落ち着きがなく目が離せない、パニックを起こすなどの育てにくさがあるが、テレビやビデオを見せるとおとなしくしてくれる。
・保護者も同様に、メディアにはまっている。
・メディアはこだわりの対象になりやすい。
・保護者が、友だち付き合いが苦手な軽度発達障害の子どもたちにとって、メディアがコミュニケーションの手段になると思っている。
・テレビやビデオから言葉を覚えることが多く、言葉の発達に良いと思っている。
メディアの制限が後の不登校やひきこもりを予防できるといった科学的な研究はありませんが、臨床的には、メディアを保護者が管理することで、
(1)言葉の発達が改善される
(2)活動が広がりさまざまな能力の偏りが是正される
(3)腰軽く動くことが可能になり、叱ることが減ってくる
などの効用はありそうです。ただ、メディアを制限すればよいといったことではなく、軽度発達障害の子どもさんだけでなく、多くの子どもたちが野外で楽しく活動できる社会的資源を増やす、地域ぐるみの子育て支援を考える必要があるかと思います。
次回は、メディアとの付き合い方のコツについてお話したいと思います。
(2006/2/1びぃめ~る48号 小児神経科医 宇野正章)
軽度発達障害の子どもさんは、幼児期からメディアとの接触時間が長いことが知られていますが、その要因として以下のことが考えられるかと思います。
・集団の中に入ると他の子とトラブルになる、一緒に遊べない、周囲から変に思われる、恥ずかしいなど、他の子どもとうまく行動できないことで、保護者が外にでるのが億劫になる。
・落ち着きがなく目が離せない、パニックを起こすなどの育てにくさがあるが、テレビやビデオを見せるとおとなしくしてくれる。
・保護者も同様に、メディアにはまっている。
・メディアはこだわりの対象になりやすい。
・保護者が、友だち付き合いが苦手な軽度発達障害の子どもたちにとって、メディアがコミュニケーションの手段になると思っている。
・テレビやビデオから言葉を覚えることが多く、言葉の発達に良いと思っている。
メディアの制限が後の不登校やひきこもりを予防できるといった科学的な研究はありませんが、臨床的には、メディアを保護者が管理することで、
(1)言葉の発達が改善される
(2)活動が広がりさまざまな能力の偏りが是正される
(3)腰軽く動くことが可能になり、叱ることが減ってくる
などの効用はありそうです。ただ、メディアを制限すればよいといったことではなく、軽度発達障害の子どもさんだけでなく、多くの子どもたちが野外で楽しく活動できる社会的資源を増やす、地域ぐるみの子育て支援を考える必要があるかと思います。
次回は、メディアとの付き合い方のコツについてお話したいと思います。
(2006/2/1びぃめ~る48号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第18回 子どもの発達とメディアについて(2)
日本小児科医会の行ったメディアと子どもの行動との関連についての調査では、『2時間を越えるあたりから行動異常が増えはじめ、テレビなどの平均視聴時間が4時間以上になると、行動異常が顕著に見られる』との結果でした。
これをふまえて日本小児科医会は以下の提言を出しています。
日本小児科医会のマスメディアの問題に対する提言(健常児)
(1)2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。
(2)授乳中・食事中のテレビ視聴はやめましょう。
(3)すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1日2時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。
(4)子ども部屋にはテレビ・ビデオ・パソコンを置かないようにしましょう。
(5)保護者と子どもでメディアを上手に利用する方法を考えましょう。
(ここで言うメディアとは、テレビ ・ ビデオ ・ テレビゲーム ・ 携帯ゲーム ・インターネット・携帯電話をさします。)
次回は、軽度発達障害児が何故メディアにはまりやすいかについてお話したいと思います。 (2005/12/1びぃめ~る47号 小児科医 宇野正章)
これをふまえて日本小児科医会は以下の提言を出しています。
日本小児科医会のマスメディアの問題に対する提言(健常児)
(1)2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。
(2)授乳中・食事中のテレビ視聴はやめましょう。
(3)すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1日2時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。
(4)子ども部屋にはテレビ・ビデオ・パソコンを置かないようにしましょう。
(5)保護者と子どもでメディアを上手に利用する方法を考えましょう。
(ここで言うメディアとは、テレビ ・ ビデオ ・ テレビゲーム ・ 携帯ゲーム ・インターネット・携帯電話をさします。)
次回は、軽度発達障害児が何故メディアにはまりやすいかについてお話したいと思います。 (2005/12/1びぃめ~る47号 小児科医 宇野正章)
2008年01月28日
第17回 子どもの発達とメディアについて(1)
最近、テレビと子どもの発達の関係が話題になっていますが、これは日本小児科学会が行った『1歳半健診でのテレビの視聴と言葉の遅れの関係を見た調査研究』がその根拠のひとつになっています。
この調査から言えることは、ことばの発達の初期段階では、テレビが発達を阻害する可能性があるということが考えられます。その理由として、ことばの発達には、相互性(子どもの行動に母親が反応すること)、母親からの適切な話しかけやそれに伴った五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)の刺激を加えること、母親を心地よいものとして子どもが意識すること、が重要であることは広く知られた事実です。
ことばを獲得する2歳までに、テレビの聴覚・視覚刺激が常にある中で育てば、母親の声や姿を子どもがとらえにくくなり、母親の声に意識が向きにくくなります。また、テレビの聴覚・視覚刺激は一方通行で相互性を持ちません。その結果として、ことばの遅れがテレビがつきっぱなしの家庭の子どもで高率に見られることが十分納得できることではないかと思われます。
もちろん長時間テレビがついている家庭の子どものすべてにことばの遅れが見られるのではなく、先天的にことばの発達の弱さを持った子どもたちが特にこの影響を受けるのではないかと推定されます。(2005/10/1びぃめ~る46号 小児神経科医 宇野正章)
この調査から言えることは、ことばの発達の初期段階では、テレビが発達を阻害する可能性があるということが考えられます。その理由として、ことばの発達には、相互性(子どもの行動に母親が反応すること)、母親からの適切な話しかけやそれに伴った五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)の刺激を加えること、母親を心地よいものとして子どもが意識すること、が重要であることは広く知られた事実です。
ことばを獲得する2歳までに、テレビの聴覚・視覚刺激が常にある中で育てば、母親の声や姿を子どもがとらえにくくなり、母親の声に意識が向きにくくなります。また、テレビの聴覚・視覚刺激は一方通行で相互性を持ちません。その結果として、ことばの遅れがテレビがつきっぱなしの家庭の子どもで高率に見られることが十分納得できることではないかと思われます。
もちろん長時間テレビがついている家庭の子どものすべてにことばの遅れが見られるのではなく、先天的にことばの発達の弱さを持った子どもたちが特にこの影響を受けるのではないかと推定されます。(2005/10/1びぃめ~る46号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第16回 生活リズムと生体リズム
生体のリズムと生活リズムが調和していないと、心身への負担やストレスが大きくなります。
特にこだわりがあったり、感覚過敏や対人関係の弱さのある人では、
(1)好きなことに没頭して時間を忘れる
(2)刺激の多い昼間の活動をおっくうがり、逆に刺激の少ない夜はリラックスできるので夜ふかししてし まう
(3)周囲と孤立する傾向があるため社会のリズム(学校に行く、友達の家に遊びに行く等)からずれてしまう
など生活リズムが夜更かし朝寝坊で、昼間外出したり身体を動かさないといった傾向が強く、生体リズムとずれてしまいがちです。生活習慣や生活のリズムを整えるポイントは、睡眠、食事、太陽の光と昼間の活動です。
1.睡眠
早寝早起きが重要ですが、そのコツについては前回お話したとおりです。
2.食事
食事と食事の時間が空きすぎたり決まっていないと、自律神経のリズムが乱れます。また、食事の間隔があきすぎるとお腹がすき過ぎて過食になりやすいとも言われています。食事量が多くなると普段より長く交感神経が働くことになり、これもリズムが乱れる原因になります。食事は決まった時間にバランスよく適量とることが理想です。
朝ごはんをしっかり摂ることは、体温を上昇させこれからの一日の活動に備えて、生体のリズムを整える働きがあります。朝ごはんにはタンパク質(卵、牛乳、豆腐、肉、魚等)と糖質(ごはん、パン、芋類等)をしっかり摂りましよう。タンパク質は、体の体温を上げるためのウォーミングアップ剤です。糖質は脳のエネルギー源で、脳を活発にさせる働きがあります。
3.太陽の光
生体のリズムの形成には、最も重要です。朝目覚め光の刺激が目に入りますと、脳に情報が送られ、これが生体のリズムを調整します。太陽の光を浴びて深呼吸や体操をしてみましょう。
4.昼間の活動
昼間に身体を動かすこと。家の中にずっといないで出て行くこと。家の中でできる好きな活動を、ある程度制限することも必要でしょう。
生活にリズムをもたせた良い生活習慣が心身の疲労を軽減し、ストレスにも強くなります。睡眠や食事は、疲れた心や体を回復させるのに必要な要素です。食事や睡眠を過不足なく摂ることで自然に体のリズムができ、自律神経の働きやホルモン分泌が順調になります。その結果、疲労やストレスの回復力を高めストレスに対する抵抗力も強くなるのです。また、『朝の空気はおいしい』など、健康な生活をすることの気持ちよさを常に実感することを、子どもに教えていくことも大切です。 (2005/8/1びぃめ~る45号 小児神経科医 宇野正章)
特にこだわりがあったり、感覚過敏や対人関係の弱さのある人では、
(1)好きなことに没頭して時間を忘れる
(2)刺激の多い昼間の活動をおっくうがり、逆に刺激の少ない夜はリラックスできるので夜ふかししてし まう
(3)周囲と孤立する傾向があるため社会のリズム(学校に行く、友達の家に遊びに行く等)からずれてしまう
など生活リズムが夜更かし朝寝坊で、昼間外出したり身体を動かさないといった傾向が強く、生体リズムとずれてしまいがちです。生活習慣や生活のリズムを整えるポイントは、睡眠、食事、太陽の光と昼間の活動です。
1.睡眠
早寝早起きが重要ですが、そのコツについては前回お話したとおりです。
2.食事
食事と食事の時間が空きすぎたり決まっていないと、自律神経のリズムが乱れます。また、食事の間隔があきすぎるとお腹がすき過ぎて過食になりやすいとも言われています。食事量が多くなると普段より長く交感神経が働くことになり、これもリズムが乱れる原因になります。食事は決まった時間にバランスよく適量とることが理想です。
朝ごはんをしっかり摂ることは、体温を上昇させこれからの一日の活動に備えて、生体のリズムを整える働きがあります。朝ごはんにはタンパク質(卵、牛乳、豆腐、肉、魚等)と糖質(ごはん、パン、芋類等)をしっかり摂りましよう。タンパク質は、体の体温を上げるためのウォーミングアップ剤です。糖質は脳のエネルギー源で、脳を活発にさせる働きがあります。
3.太陽の光
生体のリズムの形成には、最も重要です。朝目覚め光の刺激が目に入りますと、脳に情報が送られ、これが生体のリズムを調整します。太陽の光を浴びて深呼吸や体操をしてみましょう。
4.昼間の活動
昼間に身体を動かすこと。家の中にずっといないで出て行くこと。家の中でできる好きな活動を、ある程度制限することも必要でしょう。
生活にリズムをもたせた良い生活習慣が心身の疲労を軽減し、ストレスにも強くなります。睡眠や食事は、疲れた心や体を回復させるのに必要な要素です。食事や睡眠を過不足なく摂ることで自然に体のリズムができ、自律神経の働きやホルモン分泌が順調になります。その結果、疲労やストレスの回復力を高めストレスに対する抵抗力も強くなるのです。また、『朝の空気はおいしい』など、健康な生活をすることの気持ちよさを常に実感することを、子どもに教えていくことも大切です。 (2005/8/1びぃめ~る45号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月28日
第15回 特別支援教育推進上の課題
~子どもの生活指導2 生体リズムをととのえるために~
活動する・休む・眠るという基本的なリズム、および体内の働きを生体リズムといいます。広汎性発達障害と生体リズムの不安定さは密接に関係していることが明らかになってきました。この不安定さのために睡眠不足になり、結果として、学校に適応できないなどの症状が出現することも少なからずみられます。また、保護者の方も同様にこれらの問題を抱えておられることも少なくありません。そしてこの問題が深刻なのは、そのことの重要性が本人にも周囲にも自覚されていないことです。
この生体リズムをととのえるには、規則正しい睡眠は欠かせません。特に発達障害の子どもは寝つきが悪く入眠時間が遅くにずれ込むことが多いようで、その理由は感覚過敏などさまざまなことが原因になっているものと推定されます。今回は、寝つきをよくするための寝る前の行動についてお話します。
寝る1~2時間前から脳をリラックスさせることが大事。いったん布団に入った後でも、眠れない時は無理に眠ろうとせず、布団を出て気分を変えるのも一つの方法です。できれば眠くなるまで布団には入らないように。また、布団の中で、好きな本を読む、ゲーム、ケータイなどをしないようにしましょう。
一般的な寝つきを良くするコツを箇条書きにします。
(1)ぬるめのお風呂にゆっくりつかる
(2)カフェインが含まれていないハーブティを飲む
(3)眠りを誘う音楽や心が落ち着くビデオを鑑賞
(4)空腹の時はホットミルクを飲む
(5)就眠3時間前から室内の照明をダウンさせる(真暗より薄暗い程度、蛍光灯より白熱灯、直接照明 より間接照明)
(6)寝袋、身体を強くしばる、マッサージなどの刺激がよいことも
(7)就眠儀式はあったほうがいい(歯磨き、ストレッチ、ぬいぐるみなど)
寝る前には以下のことは避けて下さい。
(1)熱いお風呂に入ること
(2)コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物を飲む
(3)寝る前のおやつや食事
(4)睡眠薬がわりの寝酒
(5)勉強や激しい運動
(6)テレビ、ゲーム、パソコンなど
(7)寝る前の喫煙
(8)明るすぎる室内照明(コンビニエンスストアなどにいくことも)
次回は、生体リズムをととのえるための生活についてお話します。
(2005/6/1びぃめ~る44号 小児神経科医 宇野正章)
活動する・休む・眠るという基本的なリズム、および体内の働きを生体リズムといいます。広汎性発達障害と生体リズムの不安定さは密接に関係していることが明らかになってきました。この不安定さのために睡眠不足になり、結果として、学校に適応できないなどの症状が出現することも少なからずみられます。また、保護者の方も同様にこれらの問題を抱えておられることも少なくありません。そしてこの問題が深刻なのは、そのことの重要性が本人にも周囲にも自覚されていないことです。
この生体リズムをととのえるには、規則正しい睡眠は欠かせません。特に発達障害の子どもは寝つきが悪く入眠時間が遅くにずれ込むことが多いようで、その理由は感覚過敏などさまざまなことが原因になっているものと推定されます。今回は、寝つきをよくするための寝る前の行動についてお話します。
寝る1~2時間前から脳をリラックスさせることが大事。いったん布団に入った後でも、眠れない時は無理に眠ろうとせず、布団を出て気分を変えるのも一つの方法です。できれば眠くなるまで布団には入らないように。また、布団の中で、好きな本を読む、ゲーム、ケータイなどをしないようにしましょう。
一般的な寝つきを良くするコツを箇条書きにします。
(1)ぬるめのお風呂にゆっくりつかる
(2)カフェインが含まれていないハーブティを飲む
(3)眠りを誘う音楽や心が落ち着くビデオを鑑賞
(4)空腹の時はホットミルクを飲む
(5)就眠3時間前から室内の照明をダウンさせる(真暗より薄暗い程度、蛍光灯より白熱灯、直接照明 より間接照明)
(6)寝袋、身体を強くしばる、マッサージなどの刺激がよいことも
(7)就眠儀式はあったほうがいい(歯磨き、ストレッチ、ぬいぐるみなど)
寝る前には以下のことは避けて下さい。
(1)熱いお風呂に入ること
(2)コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物を飲む
(3)寝る前のおやつや食事
(4)睡眠薬がわりの寝酒
(5)勉強や激しい運動
(6)テレビ、ゲーム、パソコンなど
(7)寝る前の喫煙
(8)明るすぎる室内照明(コンビニエンスストアなどにいくことも)
次回は、生体リズムをととのえるための生活についてお話します。
(2005/6/1びぃめ~る44号 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月23日
第14回 特別支援教育推進上の課題~子どもの生活指導1~
特別支援教育の対象となる子どもたちの多くは、集団の決まりごとが守りにくいだけでなく、規則正しいメリハリのある生活を習得しにくい特徴があります。学校だけでなく家庭でも十分このあたりを配慮して対応する必要があります。その代表的な例として睡眠覚醒リズム(早寝早起きなどのこと)の不安定さを挙げることができます。特に、広汎性発達障害の子どもは、思春期になると、夜寝られない、朝おきにくい、その結果として、学校に行きづらい、学校で集中できないといった症状が出現します。この生体リズムを崩さないようにする指導が大変重要になってきますが、この重要性について、教師や家族が十分認識していないことが特別支援教育や不登校対策の推進上の大きな問題といえます。
人間をはじめとする多くの生物は、活動する・休む・眠るという基本的なリズム、および体内の働き(自律神経機能・内分泌機能・代謝機能などの様々な生体機能)が1日に約25時間を周期とするリズムで変動しています。そして、この変動のリズムをもたらしているものを、生体時計(体内時計)と呼びます。ヒトの生体時計の持つ1日約25時間を周期とする身体のリズムは、実際の1日24時間より約1時間長いわけですが、社会生活を維持していくためには、1日24時間を周期とする地球の自転にこの生体リズムを調整していかなければなりません。これを環境に合わせる仕組みは、外界のさまざまな事象の時間的変化(同調因子)を手がかりとして、内因性リズムの周期を24時間に微調整しています。内因性リズムの位相と外界の時間の関係を調節する同調機構を知り、睡眠などの生活指導をすることがたいへん重要になってきます。このことを子どもやその家族に関わる大人が、十分に理解して指導することで、多くの発達障害を有する子どもたちがもっと有意義な生活を手に入れることが可能です。
次回は、生体リズムを維持するための具体的指導についてお話させていただきたいと思います。(2005/4/1びぃめ~るvol.43 小児神経科医 宇野正章)
人間をはじめとする多くの生物は、活動する・休む・眠るという基本的なリズム、および体内の働き(自律神経機能・内分泌機能・代謝機能などの様々な生体機能)が1日に約25時間を周期とするリズムで変動しています。そして、この変動のリズムをもたらしているものを、生体時計(体内時計)と呼びます。ヒトの生体時計の持つ1日約25時間を周期とする身体のリズムは、実際の1日24時間より約1時間長いわけですが、社会生活を維持していくためには、1日24時間を周期とする地球の自転にこの生体リズムを調整していかなければなりません。これを環境に合わせる仕組みは、外界のさまざまな事象の時間的変化(同調因子)を手がかりとして、内因性リズムの周期を24時間に微調整しています。内因性リズムの位相と外界の時間の関係を調節する同調機構を知り、睡眠などの生活指導をすることがたいへん重要になってきます。このことを子どもやその家族に関わる大人が、十分に理解して指導することで、多くの発達障害を有する子どもたちがもっと有意義な生活を手に入れることが可能です。
次回は、生体リズムを維持するための具体的指導についてお話させていただきたいと思います。(2005/4/1びぃめ~るvol.43 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月23日
第13回 学校の特別支援教育システム
これまで障害をもつ子どもたちの教育は、「特殊教育」として養護学校や小・中学校の障害児学級で行われてきました。文部科学省の進めている「特別支援教育」は障害児の在籍する「場」が通常学級であっても「一人一人のニーズ」に応えられる「支援体制」や制度をつくろうというものです。通常学級にも特別なニーズ(特別な手だての必要性)をもつ子どもたちが少なからずいます。軽度発達障害児だけでなく、不登校や被虐待児、日本語が話せない帰国子女、経済的に困難を抱えた子ども等も特別なニーズを持つ子どもだといえます。
その推進体制として以下のことが必要であると思われます。
(1)特別支援教育のための「校内委員会」の確立や「特別支援教育コーディネーター」の校内指名とその人材育成
(2)「30人」「20人」といった少人数学級の実現
(3)すべての子どもの学習する権利がきちんと保障される基本的な条件として、学習指導要領の抜本的な見直し
(4)障害児学級を増やすことや、必要な時間だけ支援を受けられる教室の開設
これらには、もちろんそれぞれに教員が別枠で配置される、あるいは現状での教員の仕事を合理化して無駄な労働を削減し、特別支援教育に割り当てる時間を増やすことなどの必要があるでしょう。
次回は特別支援教育推進上の課題についてお話させていただきます。 (2005/2/1びぃめ~るvol.42 小児神経科医 宇野正章)
その推進体制として以下のことが必要であると思われます。
(1)特別支援教育のための「校内委員会」の確立や「特別支援教育コーディネーター」の校内指名とその人材育成
(2)「30人」「20人」といった少人数学級の実現
(3)すべての子どもの学習する権利がきちんと保障される基本的な条件として、学習指導要領の抜本的な見直し
(4)障害児学級を増やすことや、必要な時間だけ支援を受けられる教室の開設
これらには、もちろんそれぞれに教員が別枠で配置される、あるいは現状での教員の仕事を合理化して無駄な労働を削減し、特別支援教育に割り当てる時間を増やすことなどの必要があるでしょう。
次回は特別支援教育推進上の課題についてお話させていただきます。 (2005/2/1びぃめ~るvol.42 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月23日
第12回 特別支援教育で求められる理想の先生像について
現在の学校現場は、多くの子どもの対応に追われ、発達障害児にだけに関わることができない状況の中で仕事をされている先生がたくさんおられます。そのような状況をご理解していただいた上で、特別支援教育の先進国であるアメリカでの理想の教師像について、以下に箇条書きいたします。
(1) 疾患のことをよく理解している。(少なくとも学ぶ意欲のある先生)
(2) 子どもの進歩について、定期的に親と連絡をしてくれる。
(3) 子どもの自尊心を守ってくれる。(同級生の前で恥をかかせない。周りからからかわれるのを許さない。)
(4) ルールをはっきりさせて、ぶれない。(子どもが迷わない)
(5) 毅然として温厚。(子どもに操られず、子どもの策に乗せられない。明るくてメリハリがあり少しこわい。)
[1] 内容提示や説明で、子どもをひきつけ、わくわくさせてくれる。(見せ、聞かせ、触らせ、操作させ、複数の感覚に訴える。)
[2] 指示はゆっくり、はっきり。必要なら繰り返す。子どもが間違っていないか確認してくれる。
[3] 生徒のニーズに合わせて、課題の手直しをいやがらない。(子どもの能力にあった課題を出す。宿題の量を減らす。課題の制限時間を伸ばす。計算機などを使わせる。)
これらの事を実際に行うのは、さまざまな制約のある教育現場ではしばしば困難ですが、私自身このような配慮を先生がしてくださったことで、びっくりするくらいの進歩を見せてくれた子どもさんにたくさん出会ってきたことも事実です。また、これは学校だけでなく、家庭でもこのような対応が望まれることはいうまでもありません。
次回は特別支援教育の学校のシステムについてお話させて頂きます。(2004/12/1びぃめ~るvol.41 小児神経科医 宇野正章)
(1) 疾患のことをよく理解している。(少なくとも学ぶ意欲のある先生)
(2) 子どもの進歩について、定期的に親と連絡をしてくれる。
(3) 子どもの自尊心を守ってくれる。(同級生の前で恥をかかせない。周りからからかわれるのを許さない。)
(4) ルールをはっきりさせて、ぶれない。(子どもが迷わない)
(5) 毅然として温厚。(子どもに操られず、子どもの策に乗せられない。明るくてメリハリがあり少しこわい。)
[1] 内容提示や説明で、子どもをひきつけ、わくわくさせてくれる。(見せ、聞かせ、触らせ、操作させ、複数の感覚に訴える。)
[2] 指示はゆっくり、はっきり。必要なら繰り返す。子どもが間違っていないか確認してくれる。
[3] 生徒のニーズに合わせて、課題の手直しをいやがらない。(子どもの能力にあった課題を出す。宿題の量を減らす。課題の制限時間を伸ばす。計算機などを使わせる。)
これらの事を実際に行うのは、さまざまな制約のある教育現場ではしばしば困難ですが、私自身このような配慮を先生がしてくださったことで、びっくりするくらいの進歩を見せてくれた子どもさんにたくさん出会ってきたことも事実です。また、これは学校だけでなく、家庭でもこのような対応が望まれることはいうまでもありません。
次回は特別支援教育の学校のシステムについてお話させて頂きます。(2004/12/1びぃめ~るvol.41 小児神経科医 宇野正章)
2008年01月23日
第11回 軽度発達障害と「特別支援教育」
「特別支援教育」とは、これまでの特殊教育の対象の障害(知的障害や情緒障害など子ども全体の1.5%)だけでなく、その対象でなかったLD、AD/HD、高機能自閉症などの軽度発達障害(子ども全体の6.3%)も含めた障害のある児童生徒に対して、適切な教育や指導を通じ、必要な支援を行うものです。これは、対象児童一人一人の教育的ニーズを把握してその児童生徒のもてる力を高め、学校における生活や学習上の困難を改善、または克服することを目的としています。
文部科学省は、平成19年度までに特別支援教育のシステムを全国すべて学校に広げることにしています。この対応が進めば、抑うつなどの二次的な情緒的問題の発生率を下げて不登校やひきこもりなどを減らすことにより、社会的自立の可能性を高めることで、結果、将来の社会の利益に資することが可能となる取り組みとして評価することができます。
しかし、特別支援教育を推進するためには、子どもをトータルに見ていく視点が、学校現場だけでなく保護者や地域社会に必要なのです。もしこれが欠落しているようであれば、まさに“絵に書いた餅” になってしまうのではと危惧しています。つまり、学習、対人面、生活(食事・運動・睡眠など)、医学(アトピーなどの身体疾患、発達診断など)、心理面、経済面などについても幅広く見ていくことです。このためには、教員、親あるいは医師などが意識改革し、それぞれの専門領域の勉強をより深く学んだ上で互いに連携していくことが必要になってきます。これがなくては、いくら人やお金をつけても(実際はつきませんが)このシステムは進んでいかないと考えます。
次回は教育現場でいかなる支援が必要かについてお話したいと思います。 (2004/10/1びぃめ~るvol.40 小児神経科医 宇野正章)
文部科学省は、平成19年度までに特別支援教育のシステムを全国すべて学校に広げることにしています。この対応が進めば、抑うつなどの二次的な情緒的問題の発生率を下げて不登校やひきこもりなどを減らすことにより、社会的自立の可能性を高めることで、結果、将来の社会の利益に資することが可能となる取り組みとして評価することができます。
しかし、特別支援教育を推進するためには、子どもをトータルに見ていく視点が、学校現場だけでなく保護者や地域社会に必要なのです。もしこれが欠落しているようであれば、まさに“絵に書いた餅” になってしまうのではと危惧しています。つまり、学習、対人面、生活(食事・運動・睡眠など)、医学(アトピーなどの身体疾患、発達診断など)、心理面、経済面などについても幅広く見ていくことです。このためには、教員、親あるいは医師などが意識改革し、それぞれの専門領域の勉強をより深く学んだ上で互いに連携していくことが必要になってきます。これがなくては、いくら人やお金をつけても(実際はつきませんが)このシステムは進んでいかないと考えます。
次回は教育現場でいかなる支援が必要かについてお話したいと思います。 (2004/10/1びぃめ~るvol.40 小児神経科医 宇野正章)

