2013年11月25日
第52回~「発達障害と心身症について」
第52回 「発達障害と心身症について」
日本心身医学会では、「心身症とは、身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が
密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態」をいいます。
ただし、神経症やうつ病など、「他の精神障害に伴う身体症状は除外する。」と定義しています。
つまり、身体の病気があり、その症状の増悪に精神的な要因が関与しているものといえます。
代表的な疾患としては、起立性調節障害、チック、過敏性腸症候群、
アトピー性皮膚炎や気管支喘息などがあげられます。
心身症は、アレキシサイミアと呼ばれる人に多いとされています。
これは日本語に訳すと「失感情症」で、自己の感情を意識的に認知することの苦手さや、
空想力、創造力の欠如を特徴とする性格傾向のことを示します。
アレキシサイミアの人は、不満や不安などの感情を意識で認識する代わりに、
身体で表現してしまうのではないかというメカニズムが考えられています。
発達障害の子どもたちは、気持ちの表現が苦手であったり、イマジネーションの問題のため
起立性調節障害など心身症の発症が多くなると考えられています。
次回は、心身症の代表的な疾患についてお話しします。
(2013/4/1 びぃめ~る91号掲載 小児科医 宇野正章)
滋賀の情報紙びぃめ~る HP
日本心身医学会では、「心身症とは、身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が
密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態」をいいます。
ただし、神経症やうつ病など、「他の精神障害に伴う身体症状は除外する。」と定義しています。
つまり、身体の病気があり、その症状の増悪に精神的な要因が関与しているものといえます。
代表的な疾患としては、起立性調節障害、チック、過敏性腸症候群、
アトピー性皮膚炎や気管支喘息などがあげられます。
心身症は、アレキシサイミアと呼ばれる人に多いとされています。
これは日本語に訳すと「失感情症」で、自己の感情を意識的に認知することの苦手さや、
空想力、創造力の欠如を特徴とする性格傾向のことを示します。
アレキシサイミアの人は、不満や不安などの感情を意識で認識する代わりに、
身体で表現してしまうのではないかというメカニズムが考えられています。
発達障害の子どもたちは、気持ちの表現が苦手であったり、イマジネーションの問題のため
起立性調節障害など心身症の発症が多くなると考えられています。
次回は、心身症の代表的な疾患についてお話しします。
(2013/4/1 びぃめ~る91号掲載 小児科医 宇野正章)
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『発達障害』って何?~第58回「発達障害の就労について」
『発達障害』って何?~第57回「双極性障害とADHD」
『発達障害』って何?~第56回「ADHDと被虐待児について」
『発達障害』って何?~第55回「ADHDと気分障害について」
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Posted by Becafe at 16:34│Comments(0)
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