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Posted by 滋賀咲くブログ at

2010年04月09日

第39回 ~発達障害と反抗挑戦性障害~

自分にとって有益なことであっても反抗したり、周囲に対して挑戦・挑発的でかつ反抗的な態度・行動をしてしまうものを反抗挑戦性障害といいいます。9歳前後で認められ、同年代の子どもの行動範囲の限度を明らかに超えた行動がみられます。しかし、法律に触れたり権利を侵害してしまうような行為障害はみられません。AD/HDや学習障害などとの合併がみられると、加齢に伴い後に行為障害に移行する場合(DBDマーチと呼ばれます)もあるようで、行為障害の前駆的な障害という見方もされています。

AD/HDの疫学調査では、反抗挑戦性障害の併存率は50%を上限とする数字をあげているものもあり、AD/HDが反抗挑戦性障害を併存する場合は稀ではなくまた行為障害へと進展してしまう場合もあるため、AD/HDをもつ子どもにおいて、反抗挑戦性障害の併存の有無を早めに発見することが非常に重要となります。もし、AD/HDをもつ子どもが反抗挑戦性障害を合併した場合、次のような治療がなされます。

(1)親子関係の修復(ペアレントトレーニング
(2)育児支援
(3)AD/HDに対する薬物治療
(4)地域ネットワークにおける、親の会などの社会的資源の活用(医療だけでなく、福祉・教育分野など多系統にわたるネットワークが必要)

治療が難しいとされる行為障害への進展を予防するためにも、反抗挑戦性障害の段階の状態で治療開始が望まれます。

次回は、行為障害についてお話します。

(2010/4/1びぃめ~る73号 小児神経科医 宇野正章)
  


Posted by Becafe at 09:21Comments(0)宇野先生のコラム